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映画「亡国のイージス」

2005年に公開された映画、
「亡国のイージス」を今頃になって観ました。
(TVでやってました)
公開当時ずいぶん話題になっていて、
観たいな、と思いつつ見逃してしまいました。

なんと言ってもキャスティングがすごい。
真田広之、中井貴一、佐藤浩市、寺尾聡のメイン4人、
大好きな俳優さんばかりです♪

話は、テロリストに乗っ取られた
海上自衛隊の最新鋭システム護衛艦「いそかぜ」を、
真田広之扮する主人公、いそかぜ先任伍長の仙石が取り戻そうとする、
スペクタクル映画です。

が、自衛隊の専門用語や難しい言葉が多いのと、
政治的な話があふれていて、
一生懸命観ていても、今ひとつ飲み込めない。
大まかな筋はわかっていても、
どうも細かい部分がわからない。
結果、観た後に消化不良のような、納得いかないような気分になりました。
なにより映画では人物像を描ききれていない(時間の関係上やむをえない?)ようで、
大好きな俳優さんたちの個性が今ひとつ生かされていないような。
(特に、佐藤浩市はもったいない!もっと出して!)


映画「亡国のイージス」_b0082125_22371254.jpg
なので原作を読めば納得するかと、
分厚い本を頑張って読みました。
(文庫本でよかったです)

なるほど、納得です。
これはすごい話です。
頑張って読んだ甲斐がありました。



映画同様、というかそれ以上に難しい用語が溢れているので、
読むのにかなり苦労しましたが(特に上巻は、投げ出しそうになりました)、
人物ひとりひとりのバックステージや心情などが、
とても丁寧に書かれています。
映画のシーンがよみがえってきて、
「ああ、そういうシーンだったのね」
と改めて感じ入ったり。
これは映画を観てから原作を読んだ方がわかりやすいかと思います。
原作を読んだ後に、もう一度映画も観てみたくなりました。

ただ、映画と原作では大筋は同じですが、
ずいぶんと違っています。
ラストはまるっきり違います。
原作の方が、はっきり言って感動しますし、救われた気分になります。
まあ、これだけの原作を2時間足らずの映画で描ききるのは無理でしょうが、
もうちょっと映画、頑張って欲しかったかな。
(「悪い中井貴一」はとてもいいですけど♪)

難しいお話ですけど、機会があったら頑張って読んでみて下さい。
色々な意味で、心揺さぶられる話です。
by honeybear2001 | 2006-11-25 22:52 | 音楽・映画