人気ブログランキング | 話題のタグを見る

映画「ゲド戦記」

娘と一緒に、「ゲド戦記」を観ました。
今回は近くの映画館で上映されていたので、よかったです。

言わずと知れた、ジブリ・アニメ。
宮崎駿監督のご長男、吾朗さんの初監督作品です。

原作は、アーシュラ・K・ル=グウィンの「ゲド戦記」シリーズ、
第3巻の「さいはての島へ」が元になっているそうです。
「ゲド戦記」は、「指輪物語」「ナルニア国物語」と並ぶ、
世界三大ファンタジー小説と呼ばれているそうです。
うち2作品はすでに映画化されていて、大ヒットの記憶も新しいところ。
「ゲド」の映画化に際しては、
作者のアーシュラさんが自らスタジオ・ジブリを選んだとか。

私は原作を読んでいません(どうもファンタジー小説は苦手です)し、
メディアの宣伝にも、「ブレイブ・ストーリー」ほど派手でなかったためか、
ほとんど触れていませんでした。
(TVのCM程度しか知りません)
なので、予備知識も先入観もなしに観ることが出来ました。

ジブリらしくもあり、そうでないようでもあり・・・という感じでした。

全体的に、ゆったりというか、同じペースでというか、淡々とというか、
物語の進行にあまり波がない感じでした。
もちろんクライマックスに向けて、徐々に盛り上がりはあるのですが、
いつものジブリの盛り上がり方とは違うかなと。

ちょこちょこ納得いかない部分もあって。
「ゲド戦記」なのにこの映画の主人公はゲド(ハイタカ)ではない、とか。
「戦記」なのに戦争の物語というわけでもない、とか。
そもそも主人公はアレンなのか、テルーなのか(多分アレンなんだけど)、
物語の焦点をもうちょっとはっきりさせて欲しかった、とか。
アレンはなぜ国に追われるようなことをしでかしたのか、とか。
何のためにドラゴンは姿を変えていたのか、とか。
ほかにも色々と・・・。

でも絵、音楽、声優・・・アニメ映画としてはとても素晴らしい作品だったと思います。
特に声優さん。
菅原文太さんのハイタカは、
「顔が浮かんじゃうからどうかな」と思っていたのですが、
そんなことは杞憂でした。
V6岡田クンのアレンもよかったし、
新人の手島葵さんのテルーもよかった♪
一番よかったのは、田中裕子さんの魔女かな。怖い・・・。

ジブリ作品は、1度目よりも、
2度目、3度目と観るごとに「なるほど~」と思えることが多いので、
この作品も、後々見返すと
「あ~、そうだったのか~」
と思うこともあるのかもしれません。

とても原作は読めそうにありませんから、
DVDになったらもう一度観返してみようと思います。

同じアニメでも、「ブレイブ・ストーリー」より難解です。
映画館で、「おもしろかった~!」
と言っていた少年(小学校2,3年生くらい)がいましたが、
「それはありえないだろう・・・君くらいの歳では」
と思ってしまいました。
by honeybear2001 | 2006-08-26 20:09 | 音楽・映画